• 2019.05.28
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第14回 “ダン岡崎”の一口アドバイス :ポルトガルのゴールデンビザ(11)「ビザ取得までの流れ」

皆様、こんにちは!
海外移住コンサルタントのダン岡崎です。

前回は、ポルトガルの不動産市場についてお話しました。
今回はゴールデンビザを取得するための、手続きの流れについて説明していきたいと思います。

1.≪不動産の購入≫
ゴールデンビザ取得のための第一歩は、不動産の購入です。
ウェブなどを通じて日本にいてもある程度の情報を入手することはできますが、視察のためにポルトガルに入国し、実際に確認してから購入する不動産を決定される方がほとんどです。

2.≪不動産売買契約の締結≫
購入する不動産が決まったら、弁護士事務所において不動産売買契約を締結します。
頭金の支払いが必要ですが、金額はケースバイケースのようです。その後の不動産引渡しに先立つ各種手続きや支払いは、弁護士に委任して行います。ゴールデンビザ担当の弁護士は、不動産の購入から始まりゴールデンビザの申請から取得までを一括して執り行う、パートナーのような存在です。

3.≪納税者番号取得と銀行口座開設≫
ポルトガルの納税者番号(NIF)の取得と、現地の銀行口座を開設する手続きをします。
ポルトガル滞在中に、1~3の手続きを完了し帰国します。

4.≪不動産購入における残金の支払い≫
帰国後は、不動産購入金額から頭金を引いた残金の支払いを売買契約に従って行います。
支払いは現地銀行に開設した自己名義の口座を通じて行う決まりになっており、弁護士に委任して行います。

5.≪必要書類の取り寄せ・認証・翻訳≫
不動産登記が完了するまでの期間を利用して、ゴールデンビザ申請のために必要な書類(戸籍謄本や無犯罪証明書など)を取り寄せます。
その書類を、日本の公的機関で発行された正式な書類であるという公印確認及びアポスティーユ認証をもらわなければなりません。さらにそれをポルトガル語に翻訳します。

6.≪ゴールデンビザの申請≫
不動産登記簿など現地で用意する書類と日本で用意する書類が全て揃ったら、いよいよポルトガル移民局(SEF)にゴールデンビザの申請を行います。
申請は、弁護士がオンラインで行います。

7.≪面接・指紋の採取・書類の提出≫
移民局から面接日の連絡が来たら、2度目のポルトガル入国です。
弁護士が同行して移民局で面接を行います。また指紋の採取と必要書類原本の提出を行います。

8.≪ゴールデンビザの付与・発行≫
移民局の審査(移民局オフィスの場所により審査期間が異なるが、平均して5~8か月位)を経てゴールデンビザが付与されます。
そしてカード費用の支払い後に、ゴールデンビザカードが発行されます。

9.≪ゴールデンビザカードの受け取り≫
ゴールデンビザカード受け取りのためにポルトガルに再入国する必要はありません。
カードは弁護士事務所に送られ、弁護士から郵送などにより入手することができます。

今回は少し長くなりましたが、ゴールデンビザ取得のための手続きの流れをお伝えしました。
取得までの過程で、ポルトガルへ入国しなくてはならない回数は最低2回だけで済むということに驚かれたのではないかと思います。

また次回をお楽しみに!

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