マレーシア

マレーシア

マレーシアについて

東南アジアの中心に位置し、タイやシンガポール、インドネシア、ブルネイと国境を接するマレーシア。1957年のイギリスからの独立以降、天然ガス・ゴム・パーム油などの資源を活かして独自の経済成長を遂げ、ASEAN諸国において先進的な地位を築いてきました。

赤道に近く、熱帯雨林気候に属するマレーシアは、年間を通して気温差がほとんどなく、常夏で日差しもかなり強いのが特徴です。11~2月は雨季ですが、長雨が続く日本の梅雨とは違い、スコールが30分程度降った後に再び太陽が出るという南国特有の雨の降り方です。スコールは乾季の間も降るため、年中高温多湿で蒸し暑い気候です。

多くの先住民族をはじめ、マレー系・中国系・インド系民族がともに暮らす多民族国家で、各国の特徴が混ざり合った独自の文化が形成されています。国教はイスラム教で、公共の場所やお店では服装や食事に制限が設けられることも。
一方で、イスラム教のラマダン終了、キリスト教のクリスマス、中国の旧正月など、各国の祝日が混在していて、各民族がお互いの文化や宗教を尊重し合って暮らしています。

マレー人・華人・インド人など、そのルーツによって多少国民性の違いはありますが、一般的に、熱帯地方に多い開放的で陽気な性格の人が多く、日本人のファンも多く訪れます。

公用語はマレー語ですが、かつてイギリスの植民地だったこともあり、英語は準公用語として広く使われています。ビジネスの場はもちろん、観光地や公共施設などでの会話は英語のため、言語におけるコミュニケーションで困ることは少ないでしょう。

主要言語 マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語
人口 約3,350万人(2023年 / マレーシア統計局)
面積 約33万km²(日本の約0.9倍)
首都 クアラルンプール
主な宗教 イスラム教(連邦の宗教)(61%)、仏教(20%)、儒教・道教(1.0%)、ヒンドゥー教(6.0%)、キリスト教(9.0%)、その他
通貨 マレーシア・リンギット(RM) ※1RM=34.19円(2025年6月現在)
時差及び飛行時間 日本との時差は−1時間
日本からの飛行時間は約7時間半

MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)について

マレーシアの滞在に必要なビザは、主に「MM2H(Malaysia My Second Home)」があります。MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)とは、マレーシア政府が推進している外国籍の人のための長期滞在ビザのことです。 マレーシア国内に定期預金を組むことで取得できるビザで、5年間・10年間・20年間の滞在許可が認められますが、条件を満たしていれば何回でも延長申請が可能です。治安がよく暮らしやすさがあり、さらに物価も安いためロングステイヤーに最適なビザとなっています。

2024年6月には申請条件が大幅に改定され、新しい条件が導入されました。
MM2Hプログラムは『シルバー』『ゴールド』『プラチナ』の3つのカテゴリーに分けられ、それぞれ異なる条件が設定されています。
新しいMM2Hプログラムは、預金額の引き上げや不動産購入義務など、以前より厳しい条件となりました。その一方で、若い世代や投資家をターゲットにした柔軟性も見られます。
条件を満たすためには適切な準備が必要であり、申請を検討される方は早めに行動することをお勧めします。

「MM2H」のメリット

(1)長期滞在が可能
シルバー5年間・ゴールド15年間・プラチナ20年間(更新可能)のマレーシア滞在が許可されるため、長期的な滞在を希望する人にとって非常に魅力的です。
(2)滞在要件が短い
年間の滞在義務期間が合計で90日以上と短いため、仕事などの関係でマレーシアへの長期滞在が難しい方でも保持することが可能です。
(3)語学力やビジネス歴が問われない
長期滞在ビザの申請条件に、語学力や現地でのビジネス歴などの制限を設けている国が多い中で、MM2Hはこれらの条件を気にせず申請することができます。
(4)家族も同行できる
申請者の配偶者、34歳未満の未婚の子女、両親や義両親も帯同可能です。(プラチナはメイドさんの帯同も可能)
(5)柔軟な資金活用
定期預金の一部を不動産購入(ビザ取得後に契約された不動産に限る)、教育費、医療費、国内旅行などの目的で1年後以降に最大50%まで引き出しが可能です。
(6)就労可能(プラチナ)
プラチナカテゴリーでは、マレーシアでの就労・事業/投資活動が可能です。
条件改正により変化するMM2Hビザの取得状況

2002年には全世界でもわずか800人程度だったMM2Hの取得者数は、2017年には6,200人近くまで増加しました。日本人の取得者は世界の中でも大変多く、2018年時点での取得者数の合計は、中国に次いで第2位。資産運用目的の富裕層や、子どもの教育を目的としたファミリー層など、ロングステイを検討中の幅広い世代に注目されていました。2019年には、年間で8,000件弱と過去最高の申請件数となりました。
しかし、2020年に申請受付が一時停止となり、2021年10月より再開されるとともに厳しい条件へと改正されました。2022年1月時点で、新たな条件に沿った申請件数は約100件となっており、増加傾向にあった勢いは少しおさまる可能性もあります。

国別年間MM2H取得者数(単位:人)
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 取得者数
合計
中国 241 521 468 502 242 90 120 114 154 405 731 1337 1307 719 1,512 2,923 2,666 1,831 15,883
日本 49 99 42 87 157 198 210 169 195 423 816 739 428 300 281 352 378 227 5,150
バングラデシュ 0 32 204 852 341 149 68 86 74 276 388 285 250 205 283 451 274 117 4,335
韓国 5 12 66 60 65 151 86 54 49 64 85 98 137 120 184 693 668 496 3,093
イギリス 108 159 210 199 209 240 208 162 141 153 139 148 117 83 110 200 188 118 2,892
香港 17 41 86 56 47 10 60 14 2 15 35 62 44 42 78 339 327 470 1,691
シンガポール 96 143 91 62 94 58 48 61 73 78 83 145 94 67 93 117 119 89 1,611
台湾 38 95 140 186 63 31 16 36 49 70 85 151 83 71 77 134 120 73 1,518
イラン 0 2 8 7 9 59 227 212 227 286 201 51 17 19 8 43 40 12 1,428
インド 45 123 118 80 51 46 32 35 51 50 56 41 42 46 68 100 103 63 1,150
その他 219 418 484 524 451 471 491 635 484 567 608 618 555 539 653 843 727 433 9,720
合計 818 1,645 1,917 2,615 1,729 1,503 1,512 1,578 1,499 2,387 3,227 3,675 3,074 2,211 3,347 6,195 5,610 3,929 48,471

出典元:MM2H Official Portal

主な申請条件・概要

  • 共通条件

    • 1)申請者の年齢要件:主申請者が25歳以上であること
    • 2)最低滞在日数:年間で90日以上の滞在が必要(50歳以上の方は適用されません)
    • 3)定期預金の引き出し条件:ビザ取得後に契約した不動産
      購入、教育費、医療費、および国内旅行費用として、定期預金を最大50%まで引き出すことが可能
    • 4)不動産購入:
      ・ビザ取得日より1年以内に、不動産を購入する必要がある。
      (2軒以上の不動産の合算はできない)
      ・10年間は売却することができない。
      (所有している物件よりも高い価格の不動産へのアップグレードはOK)
      ・申請以前に購入し保有している不動産も、評価 額が要件を満たしていれば認められる。(中古、相続もOK)
    • 5)ビザ申請は、政府公認のライセンス業者を通じてのみ行うことが可能
  • その他必須条件

    • 1)医療保険加入:医療保険への加入義務があり、マレーシア国内の認可保険会社を通して行う必要があります。
    • 2)教育(子供):学校に通うお子様は必ずMM2H移民局で就学許可(学生ビザ)の申請が必要です。(MM2H取得後)
      移民局の手続きが発生するため、申請してから取得するまで最短で7営業日かかります。 詳しくは弊社までお問い合わせください。
    • 3)納税:株式や不動産等売却益は課税対象となっています。
      ※日本より送金される年金については、申請により非課税とすることが可能。
シルバー ゴールド プラチナ
滞在要件 5年 15年 20年
ビザ申請料
※主申請者のみ
RM1,000
(約3万5000円)
RM3,000
(約10万円)
RM20万
(約700万円)
定期預金額 USD15万〜
(約2,250万円)
USD50万〜
(約7,500万円)
USD100万〜
(約1億5,000万円)
不動産購入 RM60万
(約2,100万円)
RM100万〜
(約3,500万円)
RM200万〜
(約7,000万円)
帯同者 ・配偶者
・子ども(未婚34歳以下、マレーシアで就労してない)
・両親
・配偶者
・子ども(未婚34歳以下、マレーシアで就労してない)
・両親
・メイド

※上記は1RM=35円、1USD=150円で試算しています。

申請までのおおよその流れ
  1. 移住準備期間(滞在予定場所視察、申請・生活資金の準備:半年~2年程度)
  2. 申請書類準備期間(申請書類の収集:1~3ヵ月程度)
  3. 仮ビザ申請の代行(1~3ヵ月程度)
  4. 仮ビザ発行後渡航し健康診断及び保険の申し込みを行い、必要預金を送金
  5. 4.が終了後、まもなくMM2Hビザ発給

※上記内容は最新の移民法、もしくは信頼できると思われる情報を元に作成しておりますが、法律の改正や状況の変化によって実際とは異なる可能性があり、当社がその正確性・完全性において保証するものではありません。

PVIP(マレーシアプレミアムビザ)について

2022年10月1日から始まった、マレーシア政府が提供する富裕層向けの長期滞在ビザです。
マレーシアで安定した生活を送りたい、ビジネスを立ち上げたい、長期的な旅行を楽しみたいという方に向けたビザプログラムです。
従来のMM2Hビザと比べて、PVIPは年齢制限がなく、最長 20年間のマレーシア滞在が可能となっております。
また、家族帯同や就労・事業活動も認められているため、より自由な生活スタイルを実現できます。

「PVIP」のメリット

(1)長期滞在が可能
最長20年間のマレーシア滞在が許可されるため、長期 的な滞在を希望する人にとって非常に魅力的です。
(2)就労・事業活動が可能
マレーシアでビジネスや就労を行うことが認められているため、ノマドワーカーや起業家など、自由な働き方をしたい人にも適しています。
(3)家族帯同が可能
配偶者や未成年の子どもだけでなく、両親やメイドさんまで帯同できるため、家族で移住を検討している人にとっては大きなメリットです。
(4)年齢制限がない
MM2Hのように年齢制限がないため、若年層でも申請が可能です。
(5)滞在義務がない
ビザを維持するための必要最低滞在日数がないため、 自由に生活を送ることができます
(6)MM2Hの代替
以前人気だったMM2Hビザの条件が厳しくなったため、その代替としてPVIPが注目されています。

主な申請条件

  • ・年齢制限なし
  • ・滞在義務なし
  • ・マレーシア国外の月収が、 RM4万/月以上(約140万円)またはRM48万/ 年以上(約 1680万円)あること
  • ・マレーシアの認可銀行に RM100万以上(約3500万円)の定期預金口座 を開設すること
  • ・参加費用(申請者は RM20万(約700万円)、家族一人につき RM10万 (約350万円))を支払うこと
  • ・申請はマレーシア移民局が指定する認定代理店を通じて行う必要がある
  • ・参加者数はMM2Hと合計してマレーシア人口の 1%まで

※上記は1RM=35円で試算しています。

PVIPの概要・特徴

  • ・20年間の長期滞在ビザが付与される(20年後は延長可能)
  • ・マレーシアの法律に従って、現地で就労したり従業展開することができる
  • ・マレーシアの教育機関で就学することができる
  • ・住居用、商業用、工業用不動産を購入することができる
  • ・投資をすることができる
  • ・配偶者、子供、両親、義理の両親、外国人のメイドなどの同伴が可能
申請までのおおよその流れ
  1. 移住準備期間(滞在予定場所視察、申請・生活資金の準備:半年〜2年程度)
  2. 必要申請書類の準備期間(申請書類の収集、翻訳・認証作業:1〜3ヵ月程度)
  3. 仮ビザ申請の代行(1~3ヵ月程度)
  4. 仮ビザ発行後、マレーシアにてプログラム参加費用の支払い(政府へ)、定期預金口座の開設・入金、健康診断・医療保険の申し込みを行う
  5. マレーシア移民局にて、ビザの承認・発行

※上記内容は最新の移民法、もしくは信頼できると思われる情報を元に作成しておりますが、法律の改正や状況の変化によって実際とは異なる可能性があり、当社がその正確性・完全性において保証するものではありません。

※MM2H・PVIPにご関心をお持ちの方はこちらから、または0120-070-069までお問い合わせください。

YouTubeセミナー動画コンテンツ

  • 00:00 はじめに

    00:17 マレーシア基本情報

    01:31 マレーシア経済成長率(GDP)推移

    03:09 生活コスト比較(タイ・東京)

    04:25 生活コスト(3人家族想定)

    05:58 MM2Hのこと(資産の証明が撤廃されました!)

    09:04 MM2H申請要件