- 2019.05.20
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第8回 “ダン岡崎”の一口アドバイス:ポルトガルのゴールデンビザ(5)「市民権に関する最新ニュース」
皆様、こんにちは!海外移住コンサルタントのダン岡崎です。
今回はゴールデンビザに関連して、市民権申請のために必要なポルトガル居住期間が、短縮されたことをご紹介します。
これまではゴールデンビザ取得後、永住権は5年間、市民権は6年間経過すると申請が出来る規定でした。
しかし2018年7月5日に発表された法律改正で、市民権申請前のポルトガルでの居住期間の要件が、5年間に短縮されました。
永住権と市民権の主要な取得条件は、以下の3つになります。
- 居住期間:申請に先立つ居住 / 滞在期間が5年間
- ポルトガル語でのベーシックなコミュニケーション能力
- 無犯罪経歴の証明
また、永住権を維持するための条件には、以下の3つがあります。
- 2年間連続してポルトガル国外での居住 / 滞在は不可
- 3年間を通じて、183日以上のポルトガル国内での居住 / 滞在
- 5年ごとの更新
一方、市民権を取得すればポルトガル国民の扱いになり、永住権のような付帯条件はなく、EU域内の国々への移動や居住、そして働くことも自由にできるようになります。更新の必要もありません。
日本人は二重国籍が認められていないため、市民権の取得は大きな決断になると思います。しかし二重国籍が認められている国の人々にとって、166ヶ国にビザなしで行けるポルトガルのパスポートは大きな魅力に違いありません。
なお、他に欧州で投資を条件に市民権を提供している国は、マルタとキプロスがあります。同じく投資による市民権取得を受け入れていたブルガリアは、そのプログラムを廃止する意向を示唆しています。もしすでに市民権取得までしたいとお考えの国があるようでしたら、状況はいつ変わるか分からないので、ご相談だけでも早めにされることをオススメします。
次回は、ポルトガルのゴールデンビザを取得することが出来る対象者についてご紹介しますね。お楽しみに!