• 2023.03.30
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Makiのドバイコラム「法人設立から賃貸契約までの虎の巻」①


 
こんにちは!教育コンサル経営&ドバイ進出サポートのMakiです。
 
今回のブログでは、法人設立によってドバイ移住をされる方に向けて法人設立から賃貸契約を結ぶまでの「手続きの流れ」と「注意点」について、2回に分けてお伝えしますね。
 
まず、私が法人設立を行う際は、フリーゾーンかメインランドのどちらで設立するか色々と検討しました。

フリーゾーンとは?
外国企業の拠点進出に伴う様々な法的・税制面での優遇措置を整備している経済特区のことを指します。ドバイへ外国企業を誘致する狙いがあり、意味合いとしてはUAE内にあってUAEではない、外国のような扱いとなります。そのため、フリーゾーン内の他企業や外国(UAE以外)を相手にビジネスをすることは可能ですが、UAE国内に対してのビジネスは認められていません。
※フリーゾーン(経済特区)以外がメインランドとなります。

メインランドで設立する場合は、100%外国資本では認められなかったり、現地人の雇用が義務付けられているなどの障壁があるため、当初はフリーゾーンで法人設立するしかないと思っていました。しかし、タイミング良くこれらの条件が緩和されたため、UAE国内でもビジネスができるメインランドで法人登記をすることにしました。
 
時系列でいくと、このような流れです。

12月19日 ビジネスライセンスの種類を決めて申請
12月20日 申請受理
12月21日 Initial Approval
12月22日 MOA(会社定款)の発行 – Dubai Mall内のガバメントオフィスで署名
12月29日 ビジネスライセンスの承認
1月10日   Investorとしてのe-Visaが承認発行されビザのステータス変更
1月10日  同日健康診断へ
1月12日  バイオメトリクス(エミレーツID用の正体認証)
2月4日  エミレーツIDが郵送

ここまでが法人設立の手続きから始まり、不動産賃貸契約を結ぶのに必要なエミレーツIDを取得するまでの流れになります。
期間としては、法人の設立申請から承認までが約10日ほどで、その後エミレーツIDを取得するのに1ヶ月ほどかかりました。(法人設立申請自体は、UAEに入国の履歴があれば渡航なしでできる場合もあります)
 

 
さて、昨今ドバイがあるUAEも先進国の仲間入りをしつつあるため、銀行口座開設の難易度が高くなりつつあります。
これは、国際的なマネーロンダリングや違法な租税回避を防ぐ目的で審査が厳しくなっているという背景があり、私たちとしては歓迎すべきことです。
一方で、海外拠点進出において重要な銀行口座開設のハードルが上がるということは、ビジネスにおいて障壁になることも確かです。もしビジネス目的ではなくドバイに居住するだけでしたら、不動産購入や金融資産の証明のみで取得できるゴールデンビザという選択もあります。ただし、法人を作って実際にビジネスを考えている方は、銀行の口座開設もクリーンに進めたいものです。
 
法人で口座開設をしたいと考えているようでしたら、年間の賃貸契約を結んでおくことをお勧めします。
理由として、法人の銀行開設の際にEjari(エジャリ / イジャリ)と呼ばれる書類が必要になりますが、こちらは不動産の所有権を提示するか賃貸の証明をすることで取得することができます。そのため、すぐに不動産の購入予定がない方は、まずは賃貸契約を進める方が良いと思います。
※ちなみに、契約期間1年というのは絶対ではありませんが、法人で銀行の口座開設をしたいならば最低半年以上の契約を推奨します。ただし、市場に出ている賃貸情報はほとんどが年間契約のため、おそらく年間契約される方が多いと思われます。

Ejari(エジャリ / イジャリ)とは?
貸主と借主の契約内容が一元管理されている登記システムで、このEjariは賃貸証明書であると同時に住民票のような役割を持ちます。つまり、居住者として年間の賃貸契約を結ぶことは、ドバイに住民登録をすることと同じ意味合いになります。


 
私も法人の口座開設のためにEjariを取得しようとしましたが…ここでトラブル発生です。
実は、賃貸契約をするためには小切手が必要なのですが、その点を見落としていて準備ができていませんでした!

小切手とは?(小切手を使ったことがない人のために…)
一定の金額の支払いを約束する有価証券のことで、小切手の受取人が銀行に小切手を提示すると、記載された現金を受け取ることができます。

ドバイでは、例えば年間契約の場合、賃料を毎月支払うのではなく契約時に1年分の賃料と同額の小切手を貸主(オーナー)に渡す必要があります。物件によって年間賃料をどれだけ分割で支払うかが決まっており、2回に分けて支払う場合は小切手2枚(6ヵ月ずつの額面)、3回払いなら4ヵ月ずつの額面を3枚、4回払いなら3ヵ月の額面の小切手を4枚渡します。
 
交渉次第ではさらに分割で支払いができることもあります。
私が決めた物件は、4分割(3ヵ月分×4回)で支払うことになっていましたが、毎月支払いの交渉をしてみたところOKいただけました!ただし、賃料は全体で20%ほどアップしました。
 
話を戻しますが、法人の銀行口座開設に必要なEjariを取得するために物件の賃貸契約を試みましたが、賃貸契約には銀行の小切手が必要だということを見落としており、すぐには手配できない状況でした。
思わぬ盲点でしたが、結果としてなんとか危機を乗り切ることができました!
 
どのようにして私が危機を乗り切れたかは、次回ご紹介させていただきたいと思います!
それまで楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

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