• 2021.04.19
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第53回 “ダン岡崎”の一口アドバイス :ポルトガルのゴールデンビザ(27)2022年1月1日からのプログラム変更が最終決定

こんにちは!海外移住コンサルタントのダン岡崎です。

長く待たれていたポルトガルのゴールデンビザ・プログラム変更の最終的な内容とスケジュールが、政府から発表されました。
その概要についてご紹介します。

2020年2月5日、ポルトガル議会はリスボンとポルト、および沿岸地域の不動産投資によるゴールデンビザ申請を停止するという社会党(PS)の提案を承認しました。その後コロナウイルス感染が拡大する中、この変更が実際に施行されるかについて様々な思惑が広がっていましたが、2020年末に2021年7月1日からの施行が発表されました。しかし今回の発表により、ゴールデンビザ・プログラムの変更は、2022年1月1日からの施行されることが最終的に決まりました。

ポルトガルのゴールデンビザの詳細については、今回のブログでは説明を省かせて頂きますが、2012年10月のスタートから2020年12月までに、投資家数9,389人、家族含めて合計25,439人と多くの方が取得した、世界でも最も人気のある長期居住ビザの一つです。ゴールデンビザを取得するための投資方法には複数のオプションがありますが、最も人気が高いのは『不動産投資』で投資全体の90%超を占めています。また不動産投資で人気の地域としては、観光客が一年を通じてにぎわう首都リスボンや第2の北の都ポルトが大部分を占めてきました。今回の変更の最大のポイントは、ゴールデンビザ取得を希望する投資家にとって最も人気の高いリスボンやポルトなどの不動産投資を、適格投資から除外することです。

図1.jpg

次に、2022年1月以降のゴールデンビザ・プログラムの要点をご紹介いたします。

≪1.不動産投資≫
最低投資金額に変更なし: 50万ユーロ以上(全国の全てのタイプの不動産が対象)または35万ユーロ以上(築30年以上の中古リノベーション物件)の条件に変更はありません。
不動産投資エリアの制限: 居住用不動産の投資エリアが内陸部やアゾレス諸島・マディラ島などに限定され、リスボンやポルトなどの大都市と多くの沿岸地域が適格対象外になります。
不動産の種類:2022年1月からの投資対象の変更は住居用不動産に限られ、商業用や工業用の不動産については、リスボンやポルトなどの大都市や沿岸地域での投資が引き続き認められます。

≪2.その他の投資オプションの変更点≫
ベンチャーファンド/プライベート投資ファンド: 最低投資額が35万ユーロから50万ユーロに引き上げ
資金移転(預金): 最低預金額が100万ユーロから150万ユーロに引き上げ
雇用創出:会社設立あるいは既存の会社への投資により、3年連続して5名の雇用を創出。最低投資額は35万ユーロから50万ユーロに引き上げ
科学技術関連への投資: 最低投資額は35万ユーロから50万ユーロに引き上げ

今回のゴールデンビザ・プログラム変更の狙いは、以下の点が考えられます。

1.大都市から内陸部への不動産投資拡大
大都市や沿岸地域の人口高密度エリアへの不動産投資を抑制し、人口低密度エリアへの投資を促進することが大きな目的です。
人口低密度エリアの定義(1)1,000㎡当たりの住民数が100人以下(2)国民平均の一人当たりGDPの75%以下(3)ポルトガルのほとんどの内陸部が該当。マデイラ島とアゾレス諸島はプログラム変更の適用外です。

2.リスボンやポルトなど大都市の不動産価格上昇にブレーキ
近年、EU各国をはじめ世界の人々によるポルトガルの不動産投資が活発になっています。理由としては、ゴールデンビザ取得のための投資だけではなく、恵まれた気候や割安な物価、外国人が優しく住みやすい環境、外国人居住者に有利な税制などがあげられます。特に人気の高いリスボンやポルトなどの大都市の不動産価格や賃貸価格が上昇し、その結果、ポルトガル人が都市中心部に住居を確保することが難しくなってきていると言われております。そのため、これ以上の不動産価格上昇を抑制する狙いがあります。

3.不動産以外の投資オプションの促進と投資金額の引き上げ

次に、2021年12月31日までにリスボンやポルトなどへの不動産投資により、ゴールデンビザ申請を考えている方々へのアドバイスをお伝えします。

リスボンやポルトへの不動産投資によるゴールデンビザ申請は、引き続き2021年12月末まで可能≫
ご興味のある方は、早急に弊社までご連絡ください。コロナウイルス感染の影響で、ポルトガル訪問はなかなか難しい状況ですが、弊社はリスボンの大手不動産販売会社と提携しておりますので、リスボンを中心に現地不動産をZOOMでご紹介します。

ゴールデンビザの申請は、不動産購入が完了してから≫
不動産の選択から不動産売買契約の締結までは、通常3ヵ月程度がかかります。その間にビザ申請のための必要書類の収集、ポルトガル税番号の取得、現地銀行口座の開設などを行います。口座開設の為にはマイナンバーカードが必須となります。したがって、2021年12月までにゴールデンビザ申請を行うための不動産選択のタイムリミットは、2021年9月末頃までとお考えください。

ポルトガルのゴールデンビザに関する過去のブログ・お知らせは、こちらからご覧ください。不動産の選択からゴールデンビザの申請、そしてゴールデンビザカードの発行まで、弊社は全力でサポートさせていただきます。ご連絡をお待ちしております。

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