• 2020.07.29
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第45回 “ダン岡崎”の一口アドバイス :EU長期居住者(long-term resident EC)になって好きな国に住みませんか?

こんにちは!海外移住コンサルタントのダン岡崎です。

今回は、EU域内の好きな国に長期居住する権利が与えられる、EU長期居住者(long-term resident EC)についてお話しましょう!

お客様からしばしば寄せられる質問の中に、”ゴールデンビザを取得すれば、EU域内の他の国に住んだり、働いたり、大学で学んだりすることはできるのか?”というものがあります。
その答えは、残念ながら”NO”です。EU域内では、ポルトガル・スペイン・マルタ・ギリシャなどがゴールデンビザと呼ばれる投資ビザプログラムを手掛けており、規定された投資を行うことによって長期居住権や永住権が投資家に付与されます。しかし、長期居住権や永住権は投資をした国における権利であり、他のEU加盟国へは180日以内の期間の中で90日を上限とする自由な移動(旅行)が認められているに過ぎません。

    EU域内をEU国民のように自由に移動(移住)するためには、二つの方法があります。一つは市民権を取得することです。ポルトガルの場合は、ゴールデンビザを取得してから5年経過すれば、永住権あるいは市民権を申請することができます。しかし、他の国々で市民権を取得するためには、7年間以上の継続的居住を条件にしている場合が多く、市民権を取得する壁は比較的高くなっています。

もう一つの方法が、今回ご紹介するEU長期居住者(long-term resident EC)になることです。EU理事会の指令2003/109/EC(長期居住者指令)に定められるEU長期居住者の制度には、デンマークとアイルランド(および2020年末にEU離脱を予定している英国)を除くEU加盟の25か国が参加しており、一定の条件を満たすことにより申請が可能となります。

EU長期居住者申請のための条件は以下の通りです。

(1)EU域外の国民が対象で、EU長期居住者資格を申請希望する国に、合法的かつ継続的に最低5年間居住していること
(2)自身の生活を支えるための経済的資力を持つこと。扶養家族がいる場合は、彼らの生活を支えられる十分な経済的資力を持っていること
(3)EU長期居住者を申請するEU加盟国の言語を十分に身に着けていること
(4)EU長期居住者を申請するEU加盟国の法制度・社会システム・生活方法について、少なくても基本的な知識を身に着けていること
(5)自身と家族からなる所帯のために十分な居住空間をもっていること

※5年間の継続的居住とは、具体的に「過去5年間で、EU長期居住者を申請する国以外に連続して滞在した期間が6か月未満、また合計して10カ月未満であること」と規定されています。
※十分な経済的資力とは、自身が得る長期的かつ継続的に十分な額の収入があることを指しています。具体的には、申請するEU加盟国の最低賃金を基準とする場合が多く、各国で絶対的な水準が異なります。また十分な金融資産と判断される金額を、銀行預金することにより認められる場合もあります。

EU長期居住者の申請が拒否される例は以下の通りです。

(1)公共の政策や安全の脅威になると考えられる場合
(2)過去5年間のうち、連続して6カ月以上、申請希望するEU加盟国以外に滞在している場合
(3)詐欺の容疑がある場合

欧州委員会は、EU長期居住者となった者は、EU市民が享受するものとほぼ同等の権利を付与されるべきである、としています。従ってEU長期居住者になれば、一定の要件(申請をした国以外のEU加盟国に滞在できる期間など)を満たしてしている限り、他のEU加盟国に自由に移住することができます。そして、それぞれの国の法律に従って手続き(居住許可や就業許可の申請など)をすることで、長期間の学業や就労をしたり、ビジネスを始める事ができます。

例えば、ポルトガルに5年間継続的に滞在してEU長期居住者になると、フランスやドイツなどの他のEU国に転居し、長期間居住する自由が得られるということです。なんだか夢が膨らんでくるではありませんか!

今回は、EU長期居住者の概要とその魅力についてご紹介しました。ご質問がありましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。

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