- 2024.01.05
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【独身アーリーリタイア男の海外FIRE生活日記 @タイ編】⑦言語の壁
Sawadee！（こんにちは！）、バンコク在住の新六(しんろく)です！
早くもこのブログも第7弾となりました。（今までのブログはこちら）
今回は移住の大きな壁と考える人が多い【言語の壁】についてお話します。
ちょっと長くなりますが、お付き合いくださいませ。
まずご覧いただきたいのが、世界の国別英語力ランキングです。上のランキングを見ると、タイは101位で日本の87位より下にありますね。思いの外、英語が苦手な国のようですね。
もちろん大きなショッピングモールや高級店では英語を話せる人が多いです。しかし、ローカルなお店に行くと話せる人がガクッと減ります。その場合は翻訳サイトを使っています。翻訳サイトのお陰で、実はタイ語ができなくて困ったことはありません（笑）これはこれで便利な時代と言っていいのでしょうか…
日本人は本当に英語を話せないのか？
さて今回は【言葉の壁】としてタイ語ではなく、英語を例にお話ししていきたいと思います。
世界の共通言語とされている英語ですが、日本人の多くは「英語が苦手」「英語が話せない」という人が多いですよね。私はこれに対して「はい、嘘！嘘付いてるんじゃないよ！」と常日頃から思っています。ではなぜ日本人は英語を話せないと思うのか。
それは日本人の多くは、完璧を求めすぎているからです。例えば、道で外国人に質問された時に”I can’t speak English”(私は英語を話せません)と言う人が多いと思います。
いやいや、待ってください、それ英語ですよ。あなた喋ってるんですわ！
首をひねるだけとか「no English no no」とカタコトの単語なら外国人も納得しますが、文章で返しているので英語ができると思われてしまうわけですね。「英語ができるのに対応してくれない！」と外国人の機嫌が悪くなり、その反応を見て外国人に対して怖いと思うようになり、英語がより苦手になってしまうこともあると聞きます。
今度は反対に自分が道に迷っていて駅に行きたい場合、日本人はどう英語で聞くのでしょうか？
“Excuse me, Do you know the way to xxxx station?”といったところでしょうか。いえ、この聞き方に間違いがあると言いたいわけではありません。英語を理解できる外国人にちゃんと通じるでしょう。
ただし英語に苦手意識がある人にとって、この聞き方は【大問題】なんです。それはなぜか、「文章」だからなんです。文章で質問がきたなら、当然英語ができると認識されて英語の文章で教えてくれます。
日本人はヒアリング慣れをしていない人が多いと思うので、苦手意識があるならなおさら「単語」で話すべきなんです。”Station! help! help!”最悪これで十分です！そうしたら相手は「ああ、この人英語苦手なのね？」となり、方角を指さすなどして教えてくれます。質問の仕方を簡単にすれば、相手もそのレベルに合わせて簡単に返してくれます。中途半端に文章にしようと頑張るから、会話が難しくなってしまいます。
例えばSIMカードの契約をする場合、パスポートをカウンターに置いて”Internet! Phone! Please!”の単語だけで契約できますし、銀行開設も”New Account! Open!”でも十分伝わります。
簡単な単語で話すことが、言語の壁を壊す第一歩と言って良いでしょう。逆に考えてみてください。あなたが携帯ショップの店員をしている時に外国人が来店し、「インターネット！デンワ！オネガイシマス！」と言ってきたらどうしますか？カタコトでも求められていることは伝わるので、ネットで電話を使えるSIMカードをご案内しますよね？外国でも同じですよ、完璧にしなきゃと考えるからよくないんです。軽く、本当に軽く考えていきましょう。
どれだけ英単語を覚えたら「英語を話せる」と言えるのか
そもそも実は日本人は英単語を本当にたくさん知っているんです。実際に一般の日本人が知っている英単語は、初めて来日する外国人が覚えている日本語の単語数よりも多いと思います。これだけでもかなりのアドバンテージだと気付かず、日本人は英語に苦手意識を持っています。本当にもったいない話ですね。
また、日本ではカタカナの単語も多く存在し日常的に使っていますが、英語として通じる言葉も多くあります。例えば車のブレーキ。当たり前のように使う言葉で、制動装置という人はあまりいませんね。他にも扉をドア、厠や便所ではなくトイレなど、実質英語を使っていることがすごく多くあります。
さらに、多くの日本人は一定数の動詞や数字も英語で言えると思います。ある程度の単語・動詞・数字を理解しているのであれば、その言語はカタコトでも話すことができます。【話せない】ではありません。完璧主義であるが故のこだわりやプライドで【話さない】だけです。
英語ができないと言って移住した知人をたくさん知っていますが、皆生活で基本的に問題は起きていません。日常生活での会話はカタコトでも通じますし、もちろん生活の中で知らない単語や動詞に出会うこともあるでしょう。しかし例えば水道が壊れた等の生活上の問題が起きた場合でも、今の時代とても便利な携帯電話の翻訳サイトもがあるので問題ありません。ある程度の英単語を知っている日本人であれば困ることはそこまでないため、簡単に海外生活を始めることができます。
日本人の英語への苦手意識ですが、これは日本の学校教育と完璧主義を求めるが故に発生していると思います。
授業で単語と文法を詰め込み、さらに「学校で習ったものこそが正しい、それをきちんと使わなければならない」そう強く思っている人が多いと思うんですよ。あの勉強法では応用力が身に付かないため、話すことに苦手意識を感じてしまいますよね。
また、ここを読んでいる貴方、ちょっと昔を思い返してください。幼稚園から最終学歴までの学年やクラスの仲間を…どうでしょう？ほぼ100％日本人ですよね。それでも、例えば関西から東京の学校へ引っ越してきた友達は関西弁をイジられる。そう、同じ国内の方言でさえイジられることがあるのです。そうなると「皆と同じでなければならない、足並みを揃えなくてはならない」という意識が生まれる。その延長線で、「外国に行くなら完璧な言語を習得しなければならない」心の奥にそういう感情が生まれるのだと思います。
私は日本の学校にあまり詳しくないですが、学生時代クラスの半分程度が母国人でした。他にヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアなど様々な国籍の生徒がいました。国によって発音しにくい言葉等もありますから、会話の中でカタコトというか「◯◯の国っぽい発音」が生じます。そのため完璧な発音が大事だという発想はあまりなく、意思疎通が最も重要でした。※発音が全く不必要という意味ではありません。
日本の場合、子供の頃から下手したら社会人になっても、周りが日本人だけという環境が結構多いと思います。それ故に完璧でない言語を話すのはおかしいという潜在意識があるのではないかと思っています。
会話に必要なのは、英語力より意思疎通
先の例でも出しましたが、仮に外国人が「あ、ちょっといいですか？◯◯駅ってどっちですか？」と聞かれたら、「あーそこまっすぐいってコンビニ左に曲がったら大通りに出るんで、そこを右に曲がると見えますよー」など、普通の受け答えをすると思います。
でももし外国人が「◯◯駅 タスケテ ◯◯駅」と来たらどうします？同じ回答はしませんよね？指をさして方向を示したり、簡単な単語で教えてあげますよね？
英語でも同じです。単語での会話は自分自身にも相手にも優しい結果をもたらします。別にかっこつけなくていいんです。恥ずかしさも捨てていいんです。
会話は、まず単語だけ。
これでいいんですよ。文章で話せないのが恥ずかしいという感情は窓から捨ててください。【邪魔】です。単語で話す事に大きなメリットがあることを理解していただきたい。あえて単語で話すことで、きちんと自分の会話レベルを相手は理解してくれます。苦手だと理解されれば簡単な言葉で話してくれる人は増えます。そうすると意思疎通が簡単になります。自身も相手も気遣うという意味では、まずは単語での会話が何よりも大事です。
私は複数の言語を使うことができますが、中には数字と簡単な動詞や単語しか知らない言語もあります。そんな状態でも「話せます」と言っています。それはなぜか、単語で意思疎通ができるからです。ビジネスの場や新聞を読んだりは無理ですよ。でも買い物や簡易的な会話でしたらできますと答えます。
意思疎通が出来るなら話せる。つまりほとんどの日本人は英語が出来る。そう自信を持って移住してみるといいでしょう。
できないと思っている人は【ビジネス英語】や【現地人並の英語】ができないだけです。日本で幼稚園児は日本語を話せないといいますか？言いませんよね？幼稚園児レベルでいいんですよ。まずは単語で会話をしてみましょう。
ではまた次回！
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