- 2024.12.05
第56回 “ダン岡崎”の一口アドバイス :スペインのゴールデンビザが新規発行停止に!?(12/4最新情報追記)
こんにちは!海外移住コンサルタントのダン岡崎です。
本日は、スペインの投資家向け居住ビザ、いわゆる「ゴールデンビザ」に関する重要な法改正についてお知らせします。
スペインの弁護士からの新情報です。
スペインの投資家ビザ(ゴールデンビザ)廃止への流れ
スペインでは、投資家向け居住ビザ、通称「ゴールデンビザ」の廃止が進められています。スペイン議会の下院は、司法効率化法案を承認し、その中にゴールデンビザを廃止する条項が含まれました。
この決定は、左派政党ポデモスの提案を受けたもので、同党は2025年予算案への支持と引き換えに、この制度廃止を与党社会労働党(PSOE)に求めていました。
また、この法案はカタルーニャ地域政党ジュンツの支持を得て承認されました。ジュンツは、地域税の管理権拡大と引き換えに法案への賛成を表明し、連立与党との協力体制を築いています。
法案は現在スペイン議会上院で審議されていますが、2025年1月末には議会下院で最終的に承認され、ゴールデンビザ廃止が決定することが見込まれています。
⇒12/4弁護士からの最新情報(追記)
政府が迅速化手続きをすすめたため、12月上旬には本会議で法律案の採決が行われる予定。
12月10-12日か17-19日のいずれかで法律案を批准の可能性
↓
その後、数日(営業日)後に官報に掲載
↓
1月初めの官報公布が見込まれる。法律は公布から3ヵ月後に発効する。
このようなスピード発効により、スペインのゴールデンビザは当初の予定(5月末頃)より早く、4月1日頃に廃止されることが見込まれる。
◆すべてのゴールデンビザの投資が廃止
不動産購入、銀行預金、スペイン株式・債券・投資信託への投資による居住許可の申請が全て廃止されます。
◆既存ビザ申請者への配慮
法施行前に申請をした投資家については、要件を満たすことによって居住許可が付与されます。
また、現在の居住許可保持者は無制限にビザ更新が可能です。
◆新たな扶養家族の追加は未定
既存の居住許可保持者が新たな扶養家族を追加できるかどうかについては、今後さらなる指針が示される予定です。
現在の法案審議状況から、以下のスケジュールが予想されます。
・2025年1月20日(⇒12月中へ):上院での審議終了
・2025年2月1日 (⇒1月初旬へ):官報で法案掲載
・2025年5月1日 (⇒4月1日へ):法施行(ゴールデンビザ制度終了)
今後の対応策
ゴールデンビザ廃止を受けて、以下の対応をお勧めします
1.迅速な投資手続き
不動産購入をご検討中の場合、一括払いで登記手続きを迅速に進めることをおすすめします。
2.現地弁護士による迅速な手続き
ビザ免除国(例:日本、米国、英国など)からのお客様は、一度スペインに渡航して物件確認や弁護士への委任状の署名を行い、その弁護士を通じて手続きを進めることが可能です。
3.代替オプション
ゴールデンビザ廃止後も以下のような居住オプションがあります
・デジタルノマド向け居住
・退職者/非営利目的の居住
・起業家向け居住(事業計画必要)
これらはいずれも年間6か月以上スペインに滞在する必要があります。
ゴールデンビザ廃止に伴う影響や代替オプションについてご不明点がございましたらお問い合わせください。
引き続き最新情報をお届けしてまいります。
【問い合わせ先】
株式会社アエルワールド
1.TEL:0120-070-069(平日9:00-18:00)
2.Mail:info@ablife.jp
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