• 2020.03.12
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第36回 “ダン岡崎”の一口アドバイス :ポルトガルのゴールデンビザ(20)移民局(SEF)の最新統計情報

こんにちは!海外移住コンサルタントのダン岡崎です。

ポルトガル移民局(SEF)が、ゴールデンビザ・プログラムの最新の統計を発表しました。
統計によると、2012年10月から2020年1月末までの全期間を通じ、ゴールデンビザ取得のために外国人投資家がポルトガル国内に持ち込んだ総投資額は、50億ユーロ(約6,000億円)を超えたそうです。

全期間の累計では、これまでに合計8,288人の投資家にゴールデンビザが付与され、さらに投資家の家族14,154人にもゴールデンビザが付与されています。

今回の発表からSEFは統計のリリース方法を変更し、従来よりもデータが明確かつ詳細に把握できるようになりました。そのため2012年10月にプログラムが開始されてからの総投資額だけではなく、年および月ごとの情報も見ることができます。さらに、適格投資の各カテゴリの正確な数値が表示されるようになりました。以下は、プログラムの開始から2020年1月末までの、カテゴリ別の投資の配分です。

≪不動産投資≫
50万ユーロ以上の物件
 7,322件
35万ユーロ以上の築30年超リノベーション物件 478件
≪資金投資≫
100万ユーロ以上の資金移動
 453件
VCファンド/投資ファンドへの投資 35万ユーロ:7件
≪雇用≫
10人以上の雇用創出
 17件
35万ユーロの投資で会社設立+5人雇用創出 1件

最近の傾向として、不動産投資の占める比率が全体の中で最も高くなっていますが、中でも35万ユーロ以上の築30年超で都市再開発地域内のリノベーション物件への投資の人気が高まっています。ちなみに、50万ユーロ以上の不動産投資がゴールデンビザ投資全体で占める比率は、2016年は93%でしたが、2019年には76%に下がりました。

次に、ゴールデンビザの投資家を国籍別に見てみましょう。
2012年からの累計ベースでは、中国人(54%)、ブラジル人(11%)、トルコ人(5%)、南アフリカ人(4%)、ロシア人(4%)ですが、2019年にはアメリカ人がはじめて上位5か国に入りました。2019年にゴールデンビザを取得したアメリカ人の数は65人(全体の約5%)でしたが、中国人の比率は近年低下が続き、2014年は1235人(同81%)でしたが2019年は394人(同32%)となりました。

今回は、ポルトガル移民局(SEF)の最新の統計から、2012年10月から2020年1月までのゴールデンビザ・プログラムの投資実績データをご紹介しました。

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